ドリーム・サステナビリティ・ジャパンでは、すべての子どもたちが夢を持ち、自らの未来に希望を抱ける社会の実現を目指し、国内外で多様な教育・福祉活動を展開しております。その一環として、2024年8月、当団体にとって初となる海外での国際協力事業を、フィリピン・セブ島にて実施いたしました。
世界には、今日食べるものにも困っている子どもたちが数多く存在しています。特にフィリピンでは、スラムや地方の貧困地域において、栄養不足や慢性的な飢餓に苦しむ人々が後を絶ちません。私たちは、「食」の大切さを伝え、ひとときでも心と体を満たせるよう、ユニークな形での支援活動を行っています。食支援と文化体験を通した「たこ焼き炊き出しプロジェクト」を実施しました。
このプロジェクトでは、セブ島に暮らす子どもたちとともに「たこ焼き作り」を体験する文化交流プログラムを行いました。日本の代表的なソウルフードであるたこ焼きを通じて、食文化の紹介と同時に、異文化理解のきっかけを提供し、国を超えた心のつながりを育むことを目的としています。
多くの子どもたちにとって、たこ焼きを見るのも食べるのも初めての経験でしたが、興味津々に材料に触れ、焼き上げる工程を楽しみながら学び、焼きたてのたこ焼きを口にしたときには、思わず笑顔がこぼれる場面がたくさん見られました。味覚を通じた文化体験は、言葉の壁を越えて心を通わせる大切な手段となり、参加した子どもたちにとっても、我々スタッフにとっても、かけがえのない時間となりました。
このような貴重で有意義な国際協力活動を実施できたのは、地域社会に根差し、子どもたちの未来をともに願う多くの皆様からの温かいご支援とご協力があってこそです。本プロジェクトの実現にあたり、以下の団体・企業の皆様に心より感謝申し上げます。
- 合同会社iyabi 様
- たこ焼きすぎちゃん 様
- 特定非営利活動法人ハロハロ 様
皆様からの物資提供、現地での調整支援、日本食文化の監修など、多方面からのお力添えにより、子どもたちにとって忘れられない夏の思い出を届けることができました。

ドリーム・サステナビリティ・ジャパンは、これからも国内にとどまらず、アジアをはじめとした世界各地で、持続可能な国際協力の在り方を模索しながら、地域に根差した支援活動を展開してまいります。2025年度以降も、国内外のNPO法人、企業、教育機関とのネットワークをさらに広げながら、国際協力事業やグローバル教育事業を軸に活動の幅を広げていく予定です。
未来を担うすべての子どもたちが、自らの人生を肯定し、可能性を信じられる社会を実現するために、これからも一歩一歩、現場に寄り添った活動を積み重ねてまいります。今後とも私たちは、世界の飢餓問題解決に向けた国際協力事業や国際交流・文化交流体験などを実施していきます。